ここしばらく目黒区政に疑問を感じる度に、白川区議の言動が頼もしく、目が離せない。

昨年の都知事選前、小池都知事に出馬を要請した都内の区市町村⻑・有志の中に、目黒区⻑が名を連ねていた。

2017年の(今はなき)希望の党×小池劇場を思い出させたが、議会に通すのでもなく、公人として目黒区を 代表する立場での要請は、いかがなものかと思われた。 

これに対し、すかさず「目黒区⻑への公開質問状」を提出し、ことの成り行きとその真意を問うたのが白川 区議である。(文末・白川区議のブログをぜひご一読ください)

「ここが変だよ、目黒区議会」

白川愛区議(無所属)に目がとまったのは、遡るめぐろ区⺠ジャーナル発足の直前。

目黒区にはどんな区議さんがいるのだろうーと、区議会HPの議員名簿から、各HPやSNSを閲覧していた時だ った。

「裏会議」として存在した議会運営事項検討会について、また白川区議が、同検討会の会議資料配布を拒否され、傍聴も許されなかった期間が1年以上続いたという経緯に驚き、2022年秋に一度お話を伺った。

この「議会運営事項検討会」は、白川区議のあくなき追求、拒否され続けた「開示請求」がマスコミの目に 留まり、『目黒区議会「裏会議」の怪』などと取材され、事実上の解散となったようであった。 

区⺠に非公開+議事録なしの、同検討会の在り方に疑問を唱えた、最初の公開質問状から、傍聴不許可処分 の撤回を求めた都への申請、拒否された2度の開示請求、開示拒否に対しての審査請求。

次から次へ決してあきらめない、徹底追求の姿勢に感銘した。

コンサル料 4億円支払い済み 

目黒区⺠センター 一帯の再開発について

さて昨年末、計画の中断と事業内容を再検討することが発表された、目黒区⺠センター一帯の再開発。

工事費等の高騰により、すべての事業者から予算内での実施が困難との考えが示されたのが理由だという。近接する美術館や公園、小学校と共に再整備する予算額は2048年度までの運営費も含め、およそ398億円。

PFI方式(Public Finance Initiative)での実施予定だったが、「噂の東京マガジン」などでもPFI導入による全体の経費削減は5.2%だけだが、屋外プールの廃止や、体育館の大きさが半分になるなど、区⺠が利用できる施設・面積が減ることが疑問視されていた。 めぐろ区⺠ジャーナルでも美術館まで解体することへの問題提起を以前掲載している。 

これに関して質問をすると、これは近隣の小学校建て替えを含む一帯の計画で、建物の老朽化は問題であり、子ども達の安全の為に急ぎ解決しなければならない。

しかし何よりも疑問に思うのは、この再開発のコンサルタントに入っているPwCコンサルタント (PricewaterhouseCoopers)に、既に4億円支払済み(準備期間含め7年目)という事実、という回答に愕然とする。

「コンサルタント経費についても後々必ず検証が必要になってくると考えている」

 

おそらく、同計画をそのまま進めたい人たちは「予算を増やせばいい」という単純計算をするに違いない。

しかし「最初は区⺠へのヒアリングがあったが、途中から何もなくなり、蓋を開けてみたら高層ビルが計画化されていたー」など、我々も疑問の声を耳にしてきた。区⺠の意見を改めて聞き、全体計画の根本的見直しをするタイミングなのではないか。

「区⺠の当たり前を 区政の当たり前に」

「物価が高騰したので、その分を区⺠の皆様にご負担頂くことになりました」の丸投げでは困るのだ。

市⺠生活の負担が大きくなり、消費税減税の声も更に大きくなる中、地方自治体は少しでも市⺠負担を減らすべく知恵を絞ることこそが本旨ではないか。

これを言い始めると、物価高騰や不安定な景気、減らされた年金、あがらない賃金など区⺠のリアルを理解し、今の世情に沿おうとする議員がどれほどいるだろう?

2023年末に区⻑議案として可決された「区⻑と議員も給料アップ」に続き、なんと昨年末も同様に自らの報酬UP議案に賛成する区議の方が多いことには、驚きを隠せない。

そもそも、仕事の成果が評価されることのないボーナスUPなど、普通はありえない。

この「評価・検証する」という作業が抜け落ちているのは、区⻑、議員のボーナスに関してだけではない、 という。

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目黒区のお財布事情

目黒区では、今後小学校等の建て替えが進み、貯金が底を尽きるのではと言われ、その財政が問われてい る。

貸借対照表(バランスシート)を見ると、目黒区の財務状況は健全であり、目黒区の(区⺠の)資産をどのように運用していくか、大いに問われるところだ。

建て替え時にお金が出ていくのは当然のことで、問われるのはそのやりくりだろう。 借金を目の敵にする向きがあるが、何かをしようとした時に、一時的にお金が出ていくのは当たり前のことで、市⺠負担を増やす言い訳に使われているように思ってしまう。

ここでも白川区議が大きく警笛を鳴らすのは、「検証作業がない」ことだ。

今後の計画を進める上で、それぞれの事業評価を求めるのは当然のことだが、ここにも運営の杜撰さが見える。

「やめるべきものはやめる、事業のスクラップが必要である」という。

ゆるゆると言われた金額を払うのではなく、きちんとお財布の紐を締めて欲しい。

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見えてくる目黒区の金銭感覚 

ぜひ一度、白川区議のブログをご覧頂きたい。

最近では「韓国への議員派遣」について:

派遣人数(8名)の妥当性、内容の不透明さも疑問である上に、 国の規定に沿って1泊あたりの宿泊費を¥17,200に収めるべきところ、目黑区議会では上限金額を大幅に超 え、内閣総理大臣並みの1泊¥26,200のホテルに宿泊させている、という。

また、まだブログ等に発信はされていないが、区⻑を始めとしたポーランド視察も予定されているそうで「本当に区⺠の利益につながるものなのか?」と疑問視する。

一昔前の"視察"という名の豪遊が、いまだに続いていないことを祈るばかりだ。

 

無駄と思われるものは、旅行だけではない。

天下り先創設と思われる「めぐろ観光まちづくり協会」に毎年4千万の補助金が出ているが、ここから何が外部委託されているか目黒区はしっかり把握することなしに、ロゴマーク制作に150万、光熱水費に250万、観光PR動画に220 万、ガイドブックの作成に540万と、湯水のごとく区⺠の税金が投入されている、という。

めぐろ観光まちづくり協会・決算書(2020)

めぐろ観光まちづくり協会 規約ほか、事業計画書・決算書

 

目黒区区立スポーツ施設の値上げに関しては、その試算の間違いが明らかになったこともそうだが、区の職員で目黒区内に住んでいるのは2割程度と少なく、区有施設を実際に自分たちも使ってみるなど、足を運んで施設を自分の目でご確認頂きたいーと訴える。

モノを見ずに値段は決められない、至極当たり前の感覚だ。

区⺠参加・区⺠の目

普通に生活していると、区議会で何が起こっているか、区政が何をしようとしているか、我々区⺠からは非常に見えにくい。 いつのまにか⺠営化がここかしこで進んでいるが、「委託することは、丸投げすることではない」「サービスの質をどのように保つか、業者としっかり交渉ができているのか疑問」であると言う。

何が起こっているか知ることができるように、区⺠により開かれた議論の場にする為に、委員会のライブ配信は必須、早く実現するといい。

議会開催の時間帯は、区⺠がアクセスしやすい時間帯ではないので、アーカイブを残すこと、また『小金井市がやっているように、休みの日に「出前議会」として市⺠参加の機会をつくるなども良いと思う』。

目黒区のHPの更新ルールも疑問視する。 かくいう筆者も、スケジュールが発表されるのがギリギリで、興味ある議案の傍聴の計画が立てられないの を大変不便に思っている。

 

孤軍奮闘した1期目から2期目に。「区⺠と一緒に変えて行かなければと強く感じている」。

 

 

白川区議のブログより 

目黒区⻑への公開質問状 

特別職の報酬増額議案に反対 

区議1名の1泊2日の韓国旅行に11万は高すぎる!! 

目黒区区立スポーツ施設の値上げ条例に反対 

目黒区のHP更新ルールはどうなっているのでしょうか?

 

〈ご協力ありがとうございました〉 

細かな「え?」を見逃さず、すかさず声を上げてくれる追求姿勢が何より頼もしい白川議員。 過去にもめぐろ区⺠ジャーナルからの問いかけに快く応じて下さり、区⺠にオープンであろうとする姿勢もありがたい。

これからも頑張ってください!

執筆者:佐野みと(めぐろ区民ジャーナル 編集委員)

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